ごあいさつTop Massage

　花きの需要動向は、コロナ禍からの回復で各種イベントが再開されつつあるものの、外出機会の増加とともに家庭内需要が減少し、葬儀の簡素化等と相まって今なお低迷傾向が続いています。

　他方、生産・流通面では、生産者の高齢化に加え、肥料・燃油等の高騰が生産戸数の減少に拍車をかけ、さらに2024年物流問題も大きな課題となっています。ネット販売等が増加する中、実物取引は中央卸売市場中心の体制構築が効率的に思われますが、消費者・生産者の所在地等踏まえれば、地方に市場があることも合理的です。さらに生産者目線に立てば、取引先の一極集中ではなく多様な販売ルート確保が、花きの適正な価格評価、生産意欲向上のために不可欠で、この点からも地方市場の役割・存在意義は重要です。

　ウクライナ情勢等で昨今、世界的に食料安全保障が重視されています。食料は身体に必要不可欠ですが、花きがもたらす癒し、他人への思いやり、香りや色などの生理心理効果は、ストレス社会を生きる現代人には大変重要です。　

　『花は心のオアシス。その力は無限。』

　当社は全農グループの花き卸売市場として「生産者と消費者を安心で結ぶ懸け橋」となるべく、産地・買参人皆様方からより一層「信頼」される市場を目指し、新たな社会に対応した「進化」を続け、積極的に「行動」します。皆様方には、何卒これまで以上のご支援・ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

株式会社 川越花き市場
代表取締役社長　須賀　淳